安いワインがなぜ安いか
ワインの値段はピンキリで、本当に幅が広いですが、安いワインはなぜ安いのかと疑問に思ったことはありませんか?
ワインの値段と味は、必ずしも比例しているわけではありません。
そもそも美味しいと感じるかどうかには個人差があり、安くても美味しいワインもあれば、高くても口に合わないワインもあるでしょう。ワインの値段を左右する最も大きな要因となるのが、原材料となるブドウの違い、そしてワインの製法の違いです。
一本の樹から収穫できるブドウの量は多くなるように、さらに効率よく大量生産できるように、発酵や熟成にかける時間は短くする傾向があります。
一方、高級ワインは「量より質」を重視して、こだわりのブドウとこだわりの生産スタイルで造られます。シャンパーニュや貴腐ワイン、アイスワインなどが高価になるのはこのためです。
安いワインの体への影響は?
フルボトルで1本の価格が数千円以上の高級赤ワインをはじめ、それなりのお値段の赤ワインは、丁寧に収穫されたブドウの実を果皮や種ごと破砕し、酵母を入れてアルコール発酵させて造られます。
強い圧力をかけて無理やり絞り出すようなことはせず、自然と流れ出てきた果汁のみが使われます。
それとは対照的に、1000円未満の低価格の赤ワインの場合、多くはチリやアルゼンチンなどで栽培されたブドウを現地でいったんジュースにして、濃縮された状態で日本に輸入されます。
このブドウ濃縮ジュースに酵母を入れて、発酵させてワインが造られる
のですが、濃縮ジュースはとても安いことから、低価格のワインが実現できるのです。
赤ワインに豊富に含まれるポリフェノールには、多くの健康効果があることが知られていますが、濃縮ジュースを発酵させて造られた低価格ワインの場合、ポリフェノールの含有量は少なくなり、健康効果は薄れます。
安いワインが体に悪いということはありませんが、より高い健康効果を期待して飲むのであれば、高級ワインを選ぶ
ことをおすすめします。
ワイン通販で「安いワイン」からステップアップ
ワインの価格は、原材料の希少性、生産工程の手間ひまによって決まる部分が大きいです。
安いワインは薄利多売の大量生産スタイルなので、どうしても画一的な味わいとなります。
高級ワインは、ハンドメイドの一点ものに近いイメージで、ワインとの一期一会を様々な角度から味わい、楽しめると僕は感じています。
生産者のこだわりやワインができあがるまでのストーリーに思いを馳せながら、ゆっくりじっくり味わうのに向いていますね。
ワイン通販では、いきなり背伸びをして超高級ワインに走らなくても、予算に合わせて1ランク、2ランク上のワインに少しずつトライしながら、セール企画などを上手に利用して、時には思い切って贅沢なワインを購入してみるのもおすすめです。
僕がワイン通販をおすすめする2つの理由についてはこちらで詳しく話してます。
まとめ
今回は、安いワインと高いワインの比較をしながら、安いワインの様々な疑問について解説してきました。
- 安いワインは利益優先で「質より量」を重視した生産スタイル。味は画一的。
- 高級ワインは「量より質」を重視した生産スタイル。味は個性的。
- 安いワインが体に悪いということはないが、健康効果を期待して飲むのなら高級ワインがおすすめ。
- ワイン通販を上手に活用して、高級ワインに挑戦してみよう。
ぜひワイン選びの参考にしてみてください。